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Channel: 投げたダイスが明日を呼ぶ
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スズキフロンテSS360 レーシングメイト

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第15回東京モーターショーに参考出品されたスズキフロンテSS360 レーシングメイト
当初3cmほど張り出すワイドリムホイールやフォグランプをつけたが、これでは軽自動車の
寸法制限をオーバーしてしまい、法律違反は好ましくないという鈴木自動車の上層部の意見でショー前夜に急遽改造したということだ。

モーターショーに出品後のCG誌のインプレッション記事から 

ライトブルーの鮮やかな塗装とかなり大きな排気音(ちっとも不快ではないが)のため街中では相当注目を浴びるのは覚悟した方がよい。しかしいったん走り始めるとハンドリングの素晴らしさにびっくりさせられる。ちょっと車高が低過ぎるのではないかと思われるほど(ノーマルのフロンテより80mm,SSより40mm低い)しっかりと硬められたサスペンションは、面白いほど楽に、安定した姿勢で車をコーナーリングさせてくれる。-中略-
この車にはBS 145SR10 スーパースピード・ラジアル10が装着されているが、非常によく
サスペンションとマッチしているように思えた。

おまけにただでさえ鋭いラック・ピニオンのステアリングは小径の皮巻きステアリングのおかげで、"切れ"のフィーリングはちょっとしたレーシングカー並みによく、楽しくなる。もちろん足を強化すれば、二律背反的に乗り心地は悪くなるのは当然で、フラットな舗装道路しか走れない。軌道敷を乗り越える場合でも注意しないとひどいショックを受ける。けれども細かい凸凹はすぐれたダンパーのおかげで大抵1回で吸収し、あとまで小刻みに振動が残るようなことはない。

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それに本当のバケットシートはどんな時にもしっかり腰をサポートし、決して身体がとび上がるようなこともない。ただバックレストの部分は横方向に寸足らずで、細身の女性ぐらいでないとすっぽり収まらず、窮屈で長時間は座っていられないだろう。
昨年のショーにはブルーの布張りシートがついており、いかにも感触が柔らかそうで、それがもっとも魅力的な部分のひとつだったのだが、半年もしないうちにぼろぼろにすり切れてしまったそうである。

残念ながらフロンテ レーシングメイトで手を加えていない唯一の個所が、エンジンなのである。空冷2サイクル3気筒はSSチューンのまま36ps/7000rpmだから、足よりエンジンの方がずっと遅い。といってもアンダーパワー(相対的にいってだが)が気になるのは競技の時だけだし、公道を走るとすればかえって安全である。

このフロンテと全く同じ装備を自分でほどこすとすれば、約12万円の貯金をおろさねばならないが、全くノーマルな車も含めてフロンテのオーナーに一番実用的で、気に入ってもらえそうなアクセサリーを推薦するとしたら、ステアリングホイールとアクセルペダルということになる。小さなホイールはより確実なステアリング操作と理想的なドライビング・ポションを約束してくれ、大きなアクセルペダルはヒール・アンド・トウにも便利で、右足の疲労を少なくするし、950円という価格からしても good value for money といえよう。


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