Quantcast
Channel: 投げたダイスが明日を呼ぶ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 686

スズキフロンテSS360の走り方

$
0
0
新型フロンテ360取扱説明書からスズキフロンテSS360の走り方を説明します。
 
イメージ 1
かなり年季が入っているが取扱説明書の表紙とSS360の扉ページです。
 
イメージ 2
インスツルメントパネル 拡大するとギリギリ読めると思います。
 
イメージ 3SSの走り方 (Sの走り方に見えるが・・・左側が少し見切れてしまっているため。)
 
1 SS用エンジンの概要
SS用エンジンと標準エンジンは、外見上特に異なった点は少なく、使用部品も多くの共通品を使用しています。
異なる点は、パワーユニット(出力発生部)が主体で、クランクシャフト、シリンダー、キャブレター、排気関係等、
内部の各部品は、著しくチューニングされ標準車より約50%出力を向上させております。
なお、高性能出力を適切な速度にするため駆動力を伝達する変速機もフルシンクロに変更し、より速く、
より快適性を増すように設計製作されております。
SS用エンジン性能は、性能曲線のごとくフラットなトルク、急上昇する馬力を持つユニークなエンジンです。
36ページの表より見て、10psを発生するエンジン回転数は3.000pm以上の回転であり、
出力は36ps/7.000rpmを最高に下り始めるので7.500rpmまでが通常の使用範囲となります。
したがって、普通の走行にはエンジン回転が3.500rpmから7.500rpm内で変速操作をして行けば、
軽快な走行ができます。
3.500rpm以下、7.500rpm以上でも走行不能ではありませんが、エンジンの耐久性、経済性、軽快性を
欠くことになるので得策とはいえません。
 
2 SSの性能を味わうために
SS用のエンジンは先に記しましたようにエンジン回転を3.500rpm~7.500rpmに保つように変速操作して
走行することが軽快性を発揮する一つのポイントです。
SSにはタコメーター(回転計)が標準装備されているので、初めにエンジン回転と速度の関係を知っておけば、
タコメーターのみで充分速度を管理することもできます。
したがって一般の使用方法としては、ローで30km/h程度まで加速しセカンドに変速、45km/h前後で
サードに操作して、走行する速度まで加速(但し80km/h未満)、トップに変速します。
以上の走行方法は経済性、耐久性等を考えた一般的な操作であり、最高性能をフルに発揮しておりません。
 
加速性能をフルに満喫するためには
(1)発進加速
加速性能は、運転技術(アクセル、クラッチ、チェンジ操作)の良否に著しく左右され、いずれの操作も
敏速に確実に行わなければなりません。
発進は、ギヤーをローに入れ、エンジン回転を2.000~3.500rpmに上げて、クラッチを徐々に離しながら
更にアクセルペダルを踏み込んで急加速します。(半クラッチ状態は極めて短く1/10秒程度)。
発信後エンジンタコメーターとスピードメーターは急上昇します。このとき、エンジン回転変化が急激で
あるため、各計器の構造上、指針に1/100~1/10秒程度の遅れが生じ、早目にシフトアップ
(セカンド、サード、トップに変速)しないとエンジンをオーバーランさせる結果になります
(発進後エンジン回転7.500rpm、車速35km/hに達するまで約1.8秒を要する)
②その後の加速は、エンジンのオーバーラン(7.500rpm以上)をさせないようにクラッチ、変速操作時間を
切りつめれば、普通車も及ばない軽快な加速を満喫いただけます。
(2)一般走行時よりの加速
一般道路の走行は、通常トップギヤーを使って60km/hで走っており、
このときのエンジン回転は約3.500rpm(最高出力の50%以下)です。
充分な加速力を得るためには20ps以上が要求されるため、追い越し加速は4.500~5.500rpmからの
エンジン回転を使うようにギヤーを選ぶ必要があります。トップで65km/h以下ではサードに、
サードで40km/h以下のときはセカンドに変速して思いきり加速してください。
なお、急登坂時にはチェンジダウンのさい速度が著しく低下しますので、トップからセカンドに変速した方が
良い場合もあります。また、市街地のダンゴ運転(交通渋滞時)には、ローギヤーの走行をおすすめします。
 
如何だっただろうか。これがSSのは走り方なのだ。たまに若い雑誌記者がSSに乗りたいなどというが・・・
水冷フロンテでさえ乗りこなせないようなうちは、間違ってもハンドルを握らせてはいけない。
著しく耐久性を損なう結果になってしまうだろう。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 686

Trending Articles